2012年5月25日金曜日

田の神について

こんにちは。上田知樹です。今回も上田知樹が気になって調べたことをこちらで紹介させていただきます。
今回お話するのは、田の神について。田の神とは、日本の農耕民の間で、稲作の豊凶を見守り、あるいは、稲作の豊穣をもたらすと信じられてきた神だそうですね。農神、百姓神と呼ばれることもあるのだとか。
穀霊神・水神・守護神の諸神の性格も併せもつようですが、とくに山の神信仰や祖霊信仰との深い関連で知られる農耕神とのこと。
日本では古来、農耕神をまつる習俗のあったことが知られておりまして、『日本書紀』や『古事記』にも稲霊(いなだま)すなわち「倉稲魂」(うかのみたま)、「豊受媛神」(とようけびめのかみ)、穀霊神の大歳神(おおとしのかみ)の名がみえるそうです。
このうち、豊受媛神は『延喜式』「大殿祭祝詞」に、稲霊であり、俗にウカノミタマ(宇賀能美多麻)と呼ぶと称するという註があるそうで、このことについて柳田国男は、稲の霊を祭った巫女が神と融合して祭られるようになり、それゆえ農神は女神と考えられるようになったのではないかとしているそうです。
民間では、こうした農耕神を一般に田の神と呼称してきたようですが、東北地方では「農神」(のうがみ)、甲信地方(山梨県・長野県)では「作神」(さくがみ)、近畿地方では「作り神」、但馬(兵庫県)や因幡(鳥取県)では「亥(い)の神」、中国・四国地方では「サンバイ(様)」また瀬戸内海沿岸では「地神」などとも呼ばれるとのこと。また、起源の異なる他の信仰と結びついて、東日本ではえびす、西日本では大黒を田の神と考える地方が多く、さらに土地の神(地神)や稲荷神と同一視されることもあり、その一方で漁業神や福徳神とは明確に区別される神だそうです。