こんにちは。上田知樹です。
今日は人間と動物の歯の利用方法について書かせていただきます。
●人間
人間にとって歯の最も身近な利用方法は食事です。食物を口中で細かく噛み砕いてから飲み下すことで、消化の助けを行います。また、そのままでは飲み込めない食物も細かく噛んで、喉の直径よりも小さくすることで摂取できるようになります。
他の利用方法として、かつての人類は毛皮などをなめす際には歯で噛んで柔らかくしていたそうです。現在でも、伝統芸能などではこの方法で毛皮をなめす人が存在するみたいですね。また、裁縫では糸を切るときに鋭い犬歯を用いたり、伸びた爪をかみ切る利用方法もあります。ただし、爪を噛むのは文化によっては行儀が悪いとされることもありますね。
また変わったところでは、歯はかなり堅く、さらに人間の顎の力もかなりのものであるため、腕力などが弱い女性に対しては護身術として「噛みつき」が奨励されることもあるそうです。
●動物
道具を用いない動物、特に肉食動物にとって、歯は食事以外にも狩りのための重要な道具となります。鋭く発達した歯は食らいつくことで獲物を傷付け、時に失血死にさえ追いやることが可能です。サーベルタイガーなどの異常に発達した歯は、獲物を失血死させることを目的とした物です。
牙と呼ばれるほどに発達した歯は雄の強さの象徴ともなり、牙の大きさを強弱を決める指標とする種も珍しくありません。
また、護身の道具ともなりえます。例として、一部の鹿では角ではなく牙を発達させた種類が存在し、護身や雄同士の争いに利用しています。
●人間による動物の歯の利用
かつての人類は、狩りで捕らえたマンモスなど大型動物の歯を槍や鏃、斧などに加工して利用していました。また、鋭い歯は加工しなくてもそのままナイフとして用いられるケースもあったようですね。
現在では、象牙などが工芸品に利用されていますが、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)により取引が現在中止されています。